こんにちは。あいあい整骨院です。今回は、テニスにおける「肩のケガ」について、原因・症状・セルフケア・当院での施術方針まで詳しくご紹介します。
目次
テニス後に肩が痛い…それは単なる疲労ではないかもしれません
テニス後に肩の違和感や痛みを感じる方は少なくありません。多くの場合「疲れだろう」と放置しがちですが、実際には以下のような構造的な問題が隠れていることがあります。
- 腱板損傷
- インピンジメント症候群
- 炎症の慢性化
肩は「球関節」と呼ばれる可動域の広い関節ですが、その分構造が複雑で繊細です。一度バランスが崩れると回復までに時間がかかります。
特に以下のような症状がある場合は要注意です。
- 肩を上げたときの鋭い痛み
- サーブ時の刺すような痛み
- 腕を動かすと引っかかる感覚
これらは単なる筋肉痛ではなく、損傷や炎症が進行している可能性があります。肩の痛みは早期に対応することで回復が早まり、競技復帰もスムーズになります。
テニス肩の代表的な3つの原因
インピンジメント症候群(肩峰下インピンジメント)
肩の腱(特に棘上筋)や滑液包が、肩峰という骨に圧迫されて炎症を起こす状態です。サーブやスマッシュ動作で肩を大きく挙上することが繰り返されると、腱が擦れて炎症・摩擦・組織肥厚が進行します。
主な症状
- 肩を上げたときにズキッとする痛み
- 可動中に引っかかるような違和感
- プレイ後よりも翌日に強くなる痛み
進行すると、夜間痛や安静時痛が出て日常生活にも支障をきたします。
回旋筋腱板損傷(ローテーターカフ障害)
肩の安定性を保つ4つの筋群(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)が損傷することで発症します。40代以降では加齢による腱の柔軟性低下により、小さな衝撃でも部分断裂しやすくなります。
主な症状
- 腕を挙げる・回す動作で鋭い痛み
- ラケットを振った時の脱力感
- 高い打点でのショット時の不安定感
早期に受診すれば保存療法(手技・ストレッチ・電気治療など)で回復可能ですが、放置すると断裂が進行し、手術が必要になる場合もあります。
五十肩(肩関節周囲炎)や石灰沈着性腱板炎の併発
中高年プレイヤーに多いケースで、テニスの動きがきっかけで潜在的な五十肩や石灰沈着炎が悪化します。
特に「急に肩が動かなくなった」「夜間にうずくような痛みがある」などの症状がある場合、すでに関節包の拘縮や石灰の沈着が進んでいる可能性があります。
主な症状
- 全方向で肩が動かしにくい(可動域制限)
- 動かした時の激痛、夜間痛
- 冷却やストレッチでも改善が見られない
この状態では湿布やマッサージでは不十分で、医療的な評価と施術が必要です。
肩の痛みを放置するリスク
- フォーム崩れによる二次障害:肘・腰・首への負担増加
- 慢性化による治療期間の長期化:腱や関節包の繊維化が進行し、可動域制限・慢性痛につながることも。
- パフォーマンス低下:スイングスピード低下、タイミングのズレ
肩の痛みを感じた場合は、軽度でも無理をしてプレーを続けず、早めに専門機関で評価を受けることが大切です。
テニス肩を和らげるセルフケア
肩甲骨ストレッチ(僧帽筋・菱形筋・前鋸筋の柔軟性向上)
肩甲骨周囲の僧帽筋や菱形筋は、肩の可動性と安定性を支える重要な筋肉です。背中組みストレッチを行うことで、これらの筋肉が柔らかくなり、肩関節の動きがスムーズになります。呼吸を意識し、息を吐きながらゆっくり伸ばすと副交感神経が優位になり、筋肉の緊張がさらに和らぎます。
チューブトレーニング(ローテーターカフの強化)
棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋といったローテーターカフは、肩関節を正しい位置に保つ働きを持ちます。チューブを使った外旋・内旋運動や斜め引き動作を継続的に行うことで、関節の安定性が増し、テニス特有の反復動作による損傷を予防できます。軽い負荷から始め、正しいフォームを意識しましょう。
クールダウンとアイシング(炎症抑制と回復促進)
試合や練習後は、肩周囲の筋肉(特に三角筋・棘上筋)に微細な損傷が生じています。10分程度のアイシングは炎症物質の拡散を抑え、回復を早めます。氷嚢や冷却ジェルを肩の前面と外側に均等に当てると効果的です。クールダウンとして、軽い肩回しやストレッチを組み合わせることで血流改善と疲労物質の排出を促します。
痛みが続く場合は専門機関へ
整形外科での画像診断では異常が見つからないことも多く、機能障害(動きの不具合)に対するアプローチが必要です。
整骨院では、
- 肩関節の可動評価
- 筋膜・腱の状態チェック
- 姿勢・骨盤・肩甲骨のバランス調整
といった機能改善に重点を置きます。これらは、症状の再発予防にもつながります。
あいあい整骨院の肩専門施術
- 検査・ヒアリング:プレー状況や痛みの出方を詳細分析
- ハイボルト療法・超音波:炎症抑制と深部回復
- 肩甲骨と体幹の連動トレーニング:フォーム改善・再発予防
- セルフケア指導:症状の段階に応じた自宅トレーニングの提案
テニスを続けながら治療したい、そんな方に寄り添う施術方針です
「続けたい気持ち」を大切にする施術方針
私たちが日々施術を通じて感じるのは、テニスを心から楽しんでいる方ほど、無理をしがちだということです。
「この試合だけは出たい」「せっかく予約していたコートだから」と、痛みを抱えたままプレーを継続し、結果として症状が悪化してしまうケースも少なくありません。
しかし、大切なのは“続けるために一時的に休む”という考え方です。早期に適切な施術を受けることで、痛みを長引かせることなく、より安全にプレーに戻ることが可能になります。
あいあい整骨院では、患者さまの「やめたくない」という気持ちを尊重しながら、最も適したリハビリ計画をご提案いたします。
肩の痛みは全身のバランスの問題
肩の不調は、実は身体全体のバランスや動作の癖に起因していることが多いです。
例えば、骨盤の歪みや股関節の硬さが肩の可動域に影響を与えることもあります。
テニスの動きは、サーブやストロークのように、足→体幹→肩→腕→ラケットと連動して生まれるもの。
そのどこかに不具合があると、肩への負担が増し、結果として炎症や損傷が発生してしまいます。
当院では、肩だけを見るのではなく、姿勢や全身の動き、日常動作までを包括的に評価し、再発しにくい体づくりを支援しています。
再発防止のアフターケア
あいあい整骨院では施術が終わってからが本当のスタートだと考えています。
なぜなら、肩の痛みは一度改善しても、再発するケースが非常に多いからです。
そこで当院では、施術後に以下のようなアフターケア・指導プログラムを提供しています。
- 自宅でできるストレッチ・筋トレ動画の共有
- 競技レベルや年齢に応じたフォームの見直しアドバイス
- 再発リスクを定期的にチェックする身体評価メンテナンス
施術→改善→予防の流れで、長期的に安心してプレーできる環境を整えます。
肩の痛みは岡山市のあいあい整骨院へ
テニス肩は初期対応が鍵です。放置すれば長期化し、復帰が遅れます。あいあい整骨院は、スポーツを楽しむ皆さまの健康を守り、快適なプレー復帰をサポートします。