あいあい整骨院 津山院

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鍼灸について

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こんにちは。あいあい整骨院です。

今回は鍼灸について紹介していこうと思います。

鍼灸施術の定義

⚪︎鍼術の定義

鍼術とは、一定の方式に従い、鍼をもって身体表面の一定部位に、接触または穿刺刺入し、生体に一定の機械刺激を与え、それによって起こる効果的な生体反応を利用し、生活機能の変調を矯正し、保健および疾病の予防または治療に広く応用する施術である。

鍼を打っている画像

 

⚪︎灸術の定義

灸術とは一定の方式に従い、モグサ(艾)を燃焼させ、またはこれに代わる物質を用いて、身体表面の一定部位に温熱刺激を与え、それによって起こる効果的な生体反応を利用し、生活機能の変調を矯正し、保健および疾病の予防または治療に広く応用する施術である。

お灸の画像

 

刺鍼の方式

 

⚪︎管鍼法

江戸時代の杉山和一により創始されたといわれる方式で、鍼よりやや短い管に鍼を入れ、わずかに出た柄の部分を叩打することにより刺入を容易にしたものである。

現在、日本における鍼治療の多くがこの方式を用いている。

鍼の画像

 

 

鍼施術と灸施術の禁忌

 

禁忌(きんき)とは、施術を行うことによって適切な処置を受ける機会を逸し、重篤な病態に陥る危険性があるため、施術を勧められない状態である。

 

・心停止

・呼吸停止

・意識障害

・大量出血

・広範囲の熱傷

・中毒などの緊急事態

・バイタルサインに著しい異常が見られた場合

 

 

注意すべき場合

 

・悪性腫瘍患者の治療を目的とした施術

・妊婦への施術、とくに強刺激は避けるべきであり、腹部周囲への施術には注意を払う必

要がある

・局所の熱感、腫れが激しい場合

・易感染症患者(糖尿病患者、ステロイド長期服用者)への施術

・出血傾向を有する患者、および抗凝血治療中または抗凝固薬使用中の患者への施術

・発熱を呈する患者への施術

 

鍼灸治効の基礎知識

 

生体は、外的および内的環境の変化を受けても、常にその生理状態(体温、血圧、血糖など)を一定の範囲内に保っている。これをホメオスタシス(生体の恒常性)という。

生体にはフィードバックと呼ばれる調節機構が備わっており、ホメオスタシスはこれにより維持されている。フィードバックとは、サイバネティクスの学説にある概念で、出力の一部を入力に戻すことで出力を調節することをいう。例えば、あるホルモンが分泌された場合、そのホルモンは効果器のみならず自身を分泌する内分泌器にも働きかけ、分泌を促進したり抑制したりする。なお、出力を促進するフィードバックを正のフィードバック、出力を抑制するフィードバックを負のフィードバックと呼ぶ。

 

鍼灸は、生体の調節系に介入することにより疾病の回復をはかる治療法といえる。古来より鍼灸は東洋医学を基礎とすることから、生理や病理およびその治効機序は独自の概念や用語(気血津液・経絡経穴・臓腑・陰陽・表裏・寒熱・虚実など)を用いて説明されてきた。

一方、現代において鍼灸も他の医療と同様に『科学的根拠に基づく医療』、すなわち治療効果(治効)に関する科学的根拠が求められるようになってきた。

 

鍼灸治効機序

鍼灸の適応の多くは疼痛疾患であり、そのおもな作用は鎮痛作用といっても過言ではない。

痛みは『生体の警告信号』と呼ばれ、危険つまり生命を脅かすような事象が身体に生じたことを伝える重篤な役割をもつ。生体は、痛み信号を得て危険から迅速に身を守る行動や体勢をとる。痛覚は他の痛みとは異なり、順応しないという特性をもつ。そのため持続的な痛みは、精神的ストレスや筋緊張あるいは食欲不振など、生体に好ましくない反応を引き起こす。一方、生体内には、このような痛みによる有害反応を軽減するための仕組み、いわゆる内因性痛覚抑制系が存在する。

内因性痛覚抑制系は、

①全身性に痛覚閾値を上昇させる全身性鎮痛

②脊髄分節性に痛覚閾値を上昇させる脊髄分節性鎮痛

③刺激部位に限局して痛覚閾値を上昇させる末梢性鎮痛

の機序に大別できる。全身性鎮痛と脊髄分節性鎮痛の発現には中枢神経が関与し、末梢性鎮痛には末梢組織が関与する。

⚪︎ストレス誘発鎮痛ー内分泌による鎮痛ー

ストレス誘発鎮痛とは、身体的および心理的ストレス負荷により発現する鎮痛機構をいう。例えば、動物にフットショックを与えると、痛覚閾値の上昇、つまり鎮痛が認められる。このストレス誘発鎮痛の発言には、内分泌系が関与することが知られている。

ストレスは、内分泌系である下垂体ー副腎皮質系や交感神経ー副腎髄質系を賦活させる。その結果、下垂体からはβエンドルフィンが、副腎髄質からはアドレナリンが血中に遊離され、これらが神経系に作用して全身的な鎮痛を生じさせると考えられる。ストレス誘発鎮痛の賦活には、侵害受容ニューロン(無髄C線維、有髄Aδ線維)の興奮が必要である。その効果の発言には数十分かかるが、ストレス終了後も数十分から数時間の持続効果がみられる。

⚪︎下行性痛覚抑制系

下行性痛覚抑制系は、ストレス誘発鎮痛と同様に侵害受容ニューロン(無髄C線維、有髄Aδ線維)からの入力によって賦活される。下行性痛覚抑制系には、視床下部、中脳水道周囲灰白質、橋の青斑核、延髄の大縫線核など、上脊髄つまり脳が大きく関与する。下行性痛覚抑制系では、最終的に青斑核と大縫線核からの下行性線維(ノルアドレナリン作動性ニューロンとセロトニン作動性ニューロン)が脊髄後角で痛みの入力を抑制することにより、鎮痛作用を発現する。

脊髄後角に放出されたノルアドレナリンとセロトニンは、痛みの信号を伝える一次侵害受容ニューロン(無髄C線維、有髄Aδ線維)と二次侵害受容ニューロン(脊髄後角ニューロン)のシナプス伝達を阻害する。結果として、大脳皮質体性感覚野へ伝わる痛み信号が阻害され、痛覚の抑制つまり鎮痛が生じる。

⚪︎脊髄分節性鎮痛

身体を硬いものにぶつけたとき、咄嗟に痛む部位を手で擦ると痛みが和ぎ、腰痛や肩凝りでは痛む部位を指圧すると痛みや凝りは軽減する。これは脊髄分節性鎮痛と呼ばれるもので、触圧刺激つまり触圧受容器(有髄Aβ線維)の興奮により生じる鎮痛である。脊髄分節性鎮痛は、中枢性機序による局所性の鎮痛(刺激局所にのみ鎮痛効果)である。

この鎮痛は、痛みを感じている部位、あるいはその皮膚分節(デルマトーム)に触圧刺激を加えて触圧受容器を興奮させなければならない。触圧受容器から有髄Aβ線維(Ⅱ群線維)の興奮が入力した脊髄の分節内で、介在ニューロンにより痛み信号を伝える神経細胞の興奮を抑制するのである。この鎮痛効果は脊髄分節性が高い。つまり刺激を加えた領域に限定される。また、刺激開始直後から発現するが、刺激終了とともに速やかに消失し、持続しないという特徴をもつ。即効性のある鎮痛機序は、速やかに苦痛を取り除く。

デルマトームの画像

筋循環と鍼

 

鍼による筋血流量の増加は、発痛物質や疲労物質の洗い流しを促進し、筋痛の緩和や筋の疲労回復に役立つと考えられている。

 

鍼刺激による筋血流量の増加

鍼刺激は、刺鍼局所の筋血流量を有意に増加する。その増加の機序については、大きく2つの機序が考えられており、複数の血管拡張物質が関与する。

 

⚪︎軸索反射のよる血管拡張

軸索反射は、皮膚のみならず筋でも生じる。筋内に刺入された鍼は、筋に分布する侵害受容器(ポリモーダル受容器)を興奮させ、軸索反射を生じさせる。軸索反射により侵害受容器線維の軸索末端からCGRP、サブスタンスP、VIPなどの血管拡張物質が放出され、これらが筋血管に存在する各々の受容体に結合することで筋血管を拡張する。

 

⚪︎骨格筋細胞由来の血管拡張物質による血管拡張

筋内への刺鍼は骨格筋細胞を損傷する。骨格筋細胞内には、高エネルギーリン酸化合物であるアデノシン三リン酸(ATP)が存在するが、刺鍼により骨格筋細胞が損傷されると、ATPは細胞内から細胞外へと漏出する。漏出したATPは酵素によって速やかに、ATP→アデノシン二リン酸(ADP)→アデノシン一リン酸(AMP)→アデノシンの順で分解される。ATP、ADP、アデノシンは血管拡張作用を有し、筋血管に存在する各々の受容体に結合することで、これを拡張する。なお、ATPとADPはともにプリン受容体に、アデノシンはアデノシン受容体(プリン受容体の一種)に結合する。CGRP、ATP、ADPおよびアデノシンなどの血管拡張物質は、各々の受容体に結合し筋血管を拡張させるが、実際には、これらの血管拡張物質が受容体に結合することにより血管内皮で一酸化窒素(NO)が合成され、この合成されたNOが血管平滑筋を弛緩させ、血管を拡張する。

鍼のメカニズムの画像

 

 

 

あいあい整骨院では鍼治療も行っており、様々な症状に対応しています。

なかなか良くならない症状など、一度鍼治療を受けてみてはいかがでしょうか??

 

何かお困りの事や、鍼治療に興味がある方などお気軽にご相談・ご連絡お待ちしております。

 

この記事を書いた人
あいあい整骨院の池本宏史です。

あいあい整骨院 代表 池本宏史

あいあい整骨院の池本です。津山市で体の事にお悩みの患者様はあいあい整骨院にお任せください。
当院のスタッフは全員が国家資格である柔道整復師や鍼灸師の資格を持っており豊富な経験と技で体の痛みを根本的に改善いたします。

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